2015年4月29日水曜日

『モンテ・クリスト伯 6』アレクサンドル・デュマ

いよいよモンテ・クリスト伯の復讐が始まった。
といっても、実際のところ、どの程度が偶然の産物で、どの程度がモンテ・クリスト伯の計画なのかがいまいちよく分からなかった。

最初はカドルッス、そして、フェルナン。

この物語の前半からショックだったのは、メルセデスがフェルナンと結婚していたことだった。あれほどエドモン・ダンテスのことを好きだったのに、なぜ? っていう感じだった。

でも、決してエドモンのことを忘れていたわけではないっていうことが、巻を追うごとに明らかにされてきた。

この巻では、ある事情からフェルナンの息子、アルベールがエドモンと決闘することになったとき、それを止めるために、父親がいかにひどいことをしたかっていうことを、アルベールに対して伝えるという、母親としては苦しい役回りを演じきった。

フェルナンが自殺した後、モンテ・クリスト伯とメルセデスがつながるのかと思ったけれど、どうやらそうではないらしい。

残るはダングラールとヴィルフォール。
さて、どうなることやら。

2015年4月27日月曜日

『名探偵コナン 86』青山剛昌


黒の組織のN0.2の噂が出てくる86巻。

コナンは何というか、血気盛んだなぁというのが、最近になって目立つようになった。
悪いことではないんだろうけど、特徴にマッチした相手全員を怪しいと思い込むのは、さすがに相手に悪いんじゃないだろうか。
まぁ、警戒するのは悪いことではないと思うけど。

コナンの新作映画、『業火の向日葵』が公開された。
近々観に行ってこようと思う。

『ぼんくら 上・下』宮部みゆき

ぼんくらな同心、平四郎と、その甥、弓之助が活躍するシリーズ。
宮部みゆきの時代劇ミステリーだ。

大好きな女性に勧められたから、もともと宮部みゆきの小説は好きだったし、読んでみた。

とにかく弓之助が良いキャラだなぁと思った。

「世の中を計るというのは、とても面白いことでございますよ。計れば、ものとものとの距離がわかります」

なんていう、当たり前のことを言う。

「距離がわかって……何になる?」

と平四郎が問えば、

「ものの有りようがわかります」

と切り返す。
大げさだって思ったけど、この返答は面白いなぁと思った。

小説の構成が独特で、最初は、短編集かと思うんだけど、途中から、1編1編が、あとあとの話につながってきてるんだ、ということが分かる。

誰のための事件なのか、っていう部分が、正直なところいまいちよく分からなかったりもした。動機がしっくり来ないというか・・・
でも、ストーリー自体は面白いと思う。
おくめさんが死んじゃったのは残念だったなぁ。

『日暮らし』『おまえさん』も引き続き読んでみようと思う。

2015年4月17日金曜日

(再読)『恋恋蓮歩の演習』森博嗣

Vシリーズ第6作。

タイトルが読めない、というのが初読時の一番の印象だった。

恋恋・・・
思いきれずに執着すること。
恋い慕って思いきれないさま。

蓮歩・・・
美人のあでやかな歩み。

分解してみても、さっぱり意味がわからん。
演習につながらない・・・

何かしら意味のあるタイトルではあるんだろうけど。
恋恋の対象は、保呂草なのか、それとも、関根朔太の自画像のことなのか。

保呂草が格好良すぎてヤバかった。


全然感想になってないけど、この辺で。

(再読)『魔剣天翔』森博嗣

Vシリーズ4作目。

なんだか曰くありげな小鳥遊くんと杏奈。一方、保呂草はエンジェル・マヌーヴァーを巡って暗躍。各務亜樹良なんていう変な奴も登場した。

杏奈の出自が寂しくて、そこが個人的には一番ぐっとくるところだった。

そして、練無の失恋・・・
良い人に巡りあって欲しい。

(再読)『夢・出逢い・魔性』森博嗣

Vシリーズ4作目。
小鳥遊くんの恋の逃避行、という感じの印象が強いけれど、全然そんなことなかった。

小鳥遊くんは馬鹿っぽいけど、しっかりしてて、特に言葉の使い方に厳しくて、そういうところが好きだ。

クイズ番組のリハーサルの最中、殺人事件が発生した。
その容疑者と目されるタレントが、小鳥遊練無と失踪。

というストーリー。

最終的には紅子さんが相変わらずの鋭さで事件を解明してしまう。あろうことか、クイズ番組の本番収録の途中で。

面白かったのは、練無が女装だってバレてからの周囲の反応。あの程度でテープ一本無駄になったりするのだろうか・・・

『モンテ・クリスト伯 5』アレクサンドル・デュマ

モンテ・クリスト伯爵に置いて行かれてる感じになってる第5巻。

色々と暗躍してるのは分かるんだけど、その行動にどういう意図があるのかが、正直不明。

今回、最後まできちんと通読して、そのあとで、しばらく時間置いた後に、再度しっかりと読んでみたいなぁと、5巻にして思った・・・

個人的には、エデの下りに意味がありそうに感じたけれど、はてさて、どうなることやら。