いよいよモンテ・クリスト伯の復讐が始まった。
といっても、実際のところ、どの程度が偶然の産物で、どの程度がモンテ・クリスト伯の計画なのかがいまいちよく分からなかった。
最初はカドルッス、そして、フェルナン。
この物語の前半からショックだったのは、メルセデスがフェルナンと結婚していたことだった。あれほどエドモン・ダンテスのことを好きだったのに、なぜ? っていう感じだった。
でも、決してエドモンのことを忘れていたわけではないっていうことが、巻を追うごとに明らかにされてきた。
この巻では、ある事情からフェルナンの息子、アルベールがエドモンと決闘することになったとき、それを止めるために、父親がいかにひどいことをしたかっていうことを、アルベールに対して伝えるという、母親としては苦しい役回りを演じきった。
フェルナンが自殺した後、モンテ・クリスト伯とメルセデスがつながるのかと思ったけれど、どうやらそうではないらしい。
残るはダングラールとヴィルフォール。
さて、どうなることやら。
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