今作は、『モルフェウスの領域』でスリーパーだった佐々木アツシが主人公。
佐々木アツシが目覚めてから、少し後の物語。
アツシのメンテナンスを担当していた日比野涼子が、今作ではスリーパーになってて、そのメンテナンスをアツシが行ってる。
海堂尊の作品に出てくるゲーム理論の研究者、曾根崎伸一郎が結構好きだ。
ゲーム理論研究してるからってそんなコメントしないだろうという発言が結構多い。でも、示唆に富む発言が多くて、なるほどなぁと思う。
「闘わず、勝たない。それが最上だ」
とか。まぁ、根拠というか、理由がないから、正しいのかどうかも分からないし、実際的な振る舞い方にまで影響を及ぼすような発言でもなければ、そもそもパーソナリティに左右されるような領域についての発言のような気もするから、ただ、味わい深い発言だ、という程度の認識ではあるけれど。
ゲーム理論は興味持ってる分野だから、きちんと理解したいとは思ってるんだけど、色々な方向に興味持ってたら時間がない・・・
凍眠をして、4年間の空白を持つ少年を中心に話が回って、エンターテインメントとして楽しむと同時に、自分の人生を生きるっていうことと、過去の大切さについて考えさせられた。
学園モノとしても、そこそこ楽しく読めると思う。
グイグイ引っ張っていくような女性が海堂尊の作品には結構多いけど、そういう女性に注目してしまうっていうことは、自分自身、やっぱりそういう女性が好きなのかなぁと感じたりもした。
2014年7月19日土曜日
2014年3月17日月曜日
『カレイドスコープの箱庭』海堂尊
なんというか,一番気になったのは誤字脱字が多いこと.
まぁ,専門書じゃないから別に良いんだけど,若干読みにくかった.
海堂尊の作品は基本的に外れがない.
すべてがリンクしてて,でも,それぞれが独立した作品として楽しめる.
こういう作品は楽しい.
今回の作品は,田口と白鳥のコンピが病理検査室に絡んだ告発文の謎に迫る.
同時に,Ai標準化国際会議なるものを開催せよと高階病院長に指示されて東奔西走する.
思えば,海堂作品に出会うまで,医学部とか病院とかいう組織について,ほとんどと言っていいほど何も知らなかった.
どういう組織なのか,どういう問題を抱えているのか.
もちろん,作品としてデフォルメされてる部分はあるんだろうけど,色々なことを知れたことは非常に価値あることだったなぁと思う.
まぁ,専門書じゃないから別に良いんだけど,若干読みにくかった.
海堂尊の作品は基本的に外れがない.
すべてがリンクしてて,でも,それぞれが独立した作品として楽しめる.
こういう作品は楽しい.
今回の作品は,田口と白鳥のコンピが病理検査室に絡んだ告発文の謎に迫る.
同時に,Ai標準化国際会議なるものを開催せよと高階病院長に指示されて東奔西走する.
思えば,海堂作品に出会うまで,医学部とか病院とかいう組織について,ほとんどと言っていいほど何も知らなかった.
どういう組織なのか,どういう問題を抱えているのか.
もちろん,作品としてデフォルメされてる部分はあるんだろうけど,色々なことを知れたことは非常に価値あることだったなぁと思う.
2013年11月13日水曜日
『ガンコロリン』海堂尊
海堂尊の新作、『ガンコロリン』。
たぶん初めての短編集なんじゃないかと思う。
いつも通り、突拍子もないストーリーの中で、リアルな問題提起をしてる。
個人的に一番考えさせられたのが、完全な健康体を作り出す国家プロジェクトに選ばれた男を描いた『健康増進モデル事業』という作品。
男1人を健康にするために、健康に悪いということで、小言を言う上司を国家権力で首にして、その男はどんどん昇進。でも、そんな無茶がいつまでも続くわけもなく、最終的に会社を辞めることになり、会社も潰れたという結末。
ひと1人を健康にするためだけなのに、そこまでのことをしなきゃいけないらしい。
社会と会社のあり方について、色々と思いを巡らす物語だった。
海堂尊の作品は、すべてがリンクしてて、他の作品の登場人物が出てきてたりする。今作でも、白鳥がチラッと出てきてたりして、懐かしかった。
最終的に海堂尊がどういう世界を描こうとしてるのかは謎だけど、1作1作、楽しみにしようと思う。
たぶん初めての短編集なんじゃないかと思う。
いつも通り、突拍子もないストーリーの中で、リアルな問題提起をしてる。
個人的に一番考えさせられたのが、完全な健康体を作り出す国家プロジェクトに選ばれた男を描いた『健康増進モデル事業』という作品。
男1人を健康にするために、健康に悪いということで、小言を言う上司を国家権力で首にして、その男はどんどん昇進。でも、そんな無茶がいつまでも続くわけもなく、最終的に会社を辞めることになり、会社も潰れたという結末。
ひと1人を健康にするためだけなのに、そこまでのことをしなきゃいけないらしい。
社会と会社のあり方について、色々と思いを巡らす物語だった。
海堂尊の作品は、すべてがリンクしてて、他の作品の登場人物が出てきてたりする。今作でも、白鳥がチラッと出てきてたりして、懐かしかった。
最終的に海堂尊がどういう世界を描こうとしてるのかは謎だけど、1作1作、楽しみにしようと思う。
2013年2月20日水曜日
『輝天炎上』海堂尊
海堂尊の最新作、『輝天炎上』。
これまでの海堂作品でもちょくちょく登場してた天馬大吉(てんまだいきち)が大活躍するストーリーだけど、前半ものすごく目立ってたのは、天馬よりも冷泉深雪(れいせんみゆき)。「れいぜい」ではなく「れいせん」であることを強調したがる女の子。
前半で魅了された冷泉の出番が、後半それほど多くなかったことが残念だなぁと思うけど、面白い小説だった。過去の色んな海堂作品のことを思い出して、懐かしいなぁと感じたり。また、色々読み返したくなった。
ストーリーの核となるのは、『螺鈿迷宮』で崩壊が描かれた碧翠院桜宮病院の跡地に建てられることになったAiセンターの末路。『ケルベロスの肖像』を違う視点から見せる作品であるとともに、より詳細に作られた物語になってる。
海堂尊の作品は、割と重いテーマを扱っているもののテンポよく読めるから、今の日本の医療がどうなっているのかっていう部分が分かりやすかったりする。監察医制度のあたりなんかはもっと自分で調べてみたいと思ったりもする。
医学、医療について勉強しようと思えたことが、彼の作品に出会ってもっとも良かったことだと自分では思ってる。
今まで、ただ難易度が高い、ステータスのためだけに医学部に進学しようとしてる人たちを目の当たりにしてきて、医学に対して嫌悪感を持ってたりするけど、医学に対して真面目に向き合ってる人もいるんだっていうことを知ることが出来た。
中学生の頃は自分も医者になりたいと思ってたけど、当時の感覚を思い出すことが出来た。
賛否両論あったりもするけど、海堂尊の作品は全部お勧めしたい。
これまでの海堂作品でもちょくちょく登場してた天馬大吉(てんまだいきち)が大活躍するストーリーだけど、前半ものすごく目立ってたのは、天馬よりも冷泉深雪(れいせんみゆき)。「れいぜい」ではなく「れいせん」であることを強調したがる女の子。
前半で魅了された冷泉の出番が、後半それほど多くなかったことが残念だなぁと思うけど、面白い小説だった。過去の色んな海堂作品のことを思い出して、懐かしいなぁと感じたり。また、色々読み返したくなった。
ストーリーの核となるのは、『螺鈿迷宮』で崩壊が描かれた碧翠院桜宮病院の跡地に建てられることになったAiセンターの末路。『ケルベロスの肖像』を違う視点から見せる作品であるとともに、より詳細に作られた物語になってる。
海堂尊の作品は、割と重いテーマを扱っているもののテンポよく読めるから、今の日本の医療がどうなっているのかっていう部分が分かりやすかったりする。監察医制度のあたりなんかはもっと自分で調べてみたいと思ったりもする。
医学、医療について勉強しようと思えたことが、彼の作品に出会ってもっとも良かったことだと自分では思ってる。
今まで、ただ難易度が高い、ステータスのためだけに医学部に進学しようとしてる人たちを目の当たりにしてきて、医学に対して嫌悪感を持ってたりするけど、医学に対して真面目に向き合ってる人もいるんだっていうことを知ることが出来た。
中学生の頃は自分も医者になりたいと思ってたけど、当時の感覚を思い出すことが出来た。
賛否両論あったりもするけど、海堂尊の作品は全部お勧めしたい。
2012年12月12日水曜日
『スリジエセンター1991』海堂尊
世良を中心として展開される3部作の最終巻。
『ブラックペアン1988』、『ブレイズメス1990』から続く作品だから、前2作を読んでおく方が、より一層楽しめるかもしれない。更に言えば、海堂尊の作品のすべてに目を通して置くと、理解が深まる。
さてさて、天城雪彦医師が東城大学医学部にスリジエ・ハートセンターの設立を目論んでるわけだが、果たしてうまくいくのかっていう、一言で言えばそういうお話。
手術を受けたいなら全財産の半分を差し出せと放言する天城だが、個人的には大好きなキャラクターだ。非常に人間味溢れる人物だと思う。
フランスでは称賛された天城が日本では受け入れられなかった。そういうことを思うと、やっぱり環境って大切なんだなぁと思う。
あと3ヶ月半で仕事を始めるけど、自分が受け入れられるのかどうかっていうのは、今から考えておく必要があるなぁと思う。
『ブラックペアン1988』、『ブレイズメス1990』から続く作品だから、前2作を読んでおく方が、より一層楽しめるかもしれない。更に言えば、海堂尊の作品のすべてに目を通して置くと、理解が深まる。
さてさて、天城雪彦医師が東城大学医学部にスリジエ・ハートセンターの設立を目論んでるわけだが、果たしてうまくいくのかっていう、一言で言えばそういうお話。
手術を受けたいなら全財産の半分を差し出せと放言する天城だが、個人的には大好きなキャラクターだ。非常に人間味溢れる人物だと思う。
フランスでは称賛された天城が日本では受け入れられなかった。そういうことを思うと、やっぱり環境って大切なんだなぁと思う。
あと3ヶ月半で仕事を始めるけど、自分が受け入れられるのかどうかっていうのは、今から考えておく必要があるなぁと思う。
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