2014年5月28日水曜日

『ポール・スローンの思考力を鍛える30の習慣』

もっとスマートになりたくて手を付けた1冊.
反対のことを考える
思い込みと向き合う
会話の達人になろう

などなど,自分の中で,実践してることもあれば,大切だと思ってはいるけれど,能力向上のための方法が分からなかったことなど,思考力を鍛えるための色々なポイントが取り上げられてる.

自分が十分に実践できていることもあれば,まだまだ足りないこともあって,今後どのあたりを意識していけば良いか,この本を読んで明確になったと思う.

2014年5月27日火曜日

『刀語 3』西尾維新

物語シリーズを読み終わっても,西尾維新に掛ける時間がだいぶ多い今日この頃.今まで

『刀語』第3巻,千刀・鎩を収集する物語だ.

今まであんまり意識してなかったけど,鑢七花,すべての敵を殺してる.倒してるだけじゃなくて,殺してる.のほほんとしてる感じだから,てっきり全員生きてるものだと思ってたけど,全員殺してるという事実に今作を読んで初めて気づいた.

なんとなく,怖かった.

『万能鑑定士Qの謎解き』松岡圭祐

Qシリーズ最新作,『万能鑑定士Qの謎解き』.

いきなり中国の描写から始まって,それなりに大きな世界観なのかと思ってたら,作中のほとんどが 中国で繰り広げられた作品だった.

日本製品の偽物が流通し,日中関係の悪化が危惧される中,それを何とか緩和できないかと画策した専門家が,日本と中国が所有権を主張し合う弥勒菩薩像を,東シナ海で海上鑑定しようと企んだ.
ところが,中国に弥勒菩薩像を強奪されてしまう.

現実に存在する色々なテーマを盛り込む松岡圭祐の作品は,読んでて非常に面白い.ちょくちょくうんちくも出てきたりして,飽きることがない.

一番最後の描写だったから,っていうのもあるんだろうけど,本筋とあんまり関係がない,
「漢字しか使わない中国人が漢字を忘れた場合どうするのか」
という問題が,実は今作の中では一番印象に残ってたりする.

それはそうと,初めて,読者への挑戦状が挟まれてたり,莉子と悠斗の告白シーンがあったり,Qシリーズの中で,非常に重要な1冊になることは間違いがない,そういう作品に仕上がってたと思う.

次の作品も楽しみだ.

莉子や悠斗に負けないように自分も毎日を精一杯生きようと思う.

『刀語 2』西尾維新

『刀語』の第2巻,斬刀・鈍.

アニメでひと通り観てるから,あらすじは基本的に理解をしている状況で,小説を読むというのは,ある種の苦行ではあるんだろうけれど,とりあえず読んでおかないと,気持ちが悪いという感覚を持ってしまうから困りモノだ.

宇練銀閣との勝負,剣士との戦いは,鑢七花にとって,実質初めてだ.

とがめの顔面を土台にしての跳躍,非常に面白いと思う.ああいうことを出来る人間ってやっぱりすごいと思うんだよなぁ.

というわけで,味方さえも道具にする,そういう人間になりたいと思った作品だった.

2014年5月22日木曜日

『終物語 下』西尾維新

読み終わった,『終物語 下』.
1ヶ月ほど前から読み続けていた物語シリーズが,ようやく完結した.
実際は『続・終物語』が出るらしいけど,とりあえずは完結だ.

はてさて,忍野扇の正体とは,みたいな感じで読み始めたわけだけれど,最終的には,予想通りとまではいかないけれど,やっぱり,阿良々木暦に関係がある人物だったか,と,まぁ,しかるべきところに落ち着いた印象はある.

思えば,この物語シリーズ,色々と考えさせられる部分も少なからずあった.

初期の頃の阿良々木暦と同じく友達が少ない自分としては,「友達を作ると人間強度が下がるから」というその主張は,自分の主張を代弁してくれているようで非常に気持ちが良いものだった.

でも,物語が進むにつれて,阿良々木暦の周りには人がたくさん集まってくるようになって,共感していた自分の気持ちが,行き場をなくしてしまったような感じにもなった.
たぶん,阿良々木暦がたどった物語が,成長と呼ばれることだったりするんだと思う.それを思うと,自分はまだまだ成長出来ていないから,これから頑張ろうと思ったりもした.



ところで,小説家になりたいっていう目標を持ってはいて,学生時代はちょくちょく小説じみたものを書いてたりはしたけれど,仕事初めてからは全然だ.
ネタがはっきりとはイメージ出来ないけれど,何か1作品,また書いてみたいなぁと思う.

2014年5月18日日曜日

『終物語 中』西尾維新

非常に重い愛がテーマの1冊だった.
過去の物語としてしか登場しなかった忍野忍の1人目の眷属がテーマ.

残念ながら,愛について取り立てて語れるほどの知識は持ちあわせてないけれど,愛っていうのはやっぱり嫌なものだなぁと再認識した.

神原駿河みたいに前向きにはなれないし,阿良々木暦のように,誰かのために一生懸命にもなれない.

こういう小説を読むと,共感は出来ても,引き込まれることはあっても,登場人物に思い入れを持つことは出来なかったりする.
その辺りが,自分の弱みなんだろうなぁと思う.

『終物語 上』西尾維新

ここのところ西尾維新の小説,特に物語シリーズについてしか書いてない気がするけど,実際は色々な本を平行して読む中で,特に物語シリーズをメインに読んでるだけだというのは理解しておいてもらいたいところ.
なぜかっていうと,基本的に濫読を自称してるからだ.


さてさて,『終物語 上』.
老倉育という人物が新しく登場した.最後には転校していくから,おそらく今巻にしか出てこない人物ではあるんだろうけど,阿良々木暦が,なぜ阿良々木暦であるのか,そのルーツを語る上で欠かせない人物だ.

老倉育がキーワードになる阿良々木暦のルーツを解き明かす上で,まるでピエロのような役割を果たすのが,忍野扇.忍野メメの姪を自称する転校生だ.

全体を通してミステリー色が強くて,個人的には楽しく読めた1冊だった.

『暦物語』西尾維新

阿良々木暦の1年間を振り返る短篇集.

事件ばかりが取り上げられてきた今までの作品ではあったけれども,もちろん登場人物たちにも日常はあったはず.
今巻では,そういう日常を垣間見れて非常に楽しかった.

最後の最後で阿良々木暦が臥煙伊豆湖に殺されるなどという衝撃の描写があったりもして,今後の展開に期待を持てる作品にも仕上がってたと思う.

いよいよ物語シリーズも佳境.
5月中には読みきりたい.

2014年5月7日水曜日

『憑物語』西尾維新

「違うよ、鬼のお兄ちゃん。守るためや、助けるためなら、殺さない方法もきっとあったはずだ。それなのに殺したのは」

「僕が化物だからだよ」

「こうはならないでね、鬼いちゃん。人間は化物(こう)なってしまえば――おしまいだ」

そんなふうに,阿良々木暦にお願いをする斧乃木余接は,怪異でありながら,人形でありながら,とても人間らしかった.

最終的にそんな印象.
斧乃木余接のための物語だった.


個人的には目覚まし時計のくだりが面白くて,ああいう,納得できる結論に対してくだらない理由付けをする,っていう行為は結構大切なことだと思ってる.

短篇集の『暦物語』を挟んで,色々物語シリーズも大詰め.楽しみだ.

2014年5月6日火曜日

『刀語 1』西尾維新

以前に読んだ気もするけど,忘れたから改めて読むことにした.
物語シリーズがあと5作品で読み終わるし,その流れで『刀語』も一気に読んでしまおうかと.
たぶん,途中でお金は尽きるんだろうけど.

奇策士とがめは,鑢七花に対して,真意を隠して接してるけど,七花はとがめの真意を知っている.
それでありながら,とがめの依頼を引き受けたっていう気持ちがよくわからなかったりする.

うーん・・・
アニメ見た時にはただの娯楽だと思ってたけど,小説でじっくり読んでみると,案外深いのかも.

『恋物語』西尾維新

前作,『鬼物語』は忍野忍の物語でありながら,八九寺真宵のための物語だった.
今作は,戦場ヶ原ひたぎのための物語でありつつ,それはたぶん千石撫子を救うための物語なのだと思う.

気にはなるけど,だからといって中心人物になることを望んでたわけでもなく,ただの脇役で十分だと思ってた貝木泥舟だけど,読んでみて分かった.貝木泥舟って詐欺師だけどだいぶ良い奴なんだと思う.

戦場ヶ原がどれだけ阿良々木暦のことを大切にしているのかが分かったし,貝木から見た戦場ヶ原の過去についても分かった.

満足の一冊.

2014年5月3日土曜日

『鬼物語』西尾維新

『終物語』まで5月中に読破すべく最近頑張って読んでいる物語シリーズ.
『鬼物語』をさっき読み終わった.

忍野忍の独白が多くて,その過去は壮絶なものだったけれど,最終的には八九寺真宵にスポットが当たり,なんだか八九寺の物語のような気がしないでもない.

「誤解を解く努力をしないというのは、嘘をついているのと同じなんだよ」

「世の中にはいい嘘と悪い嘘がある、それは認める、私はよく知っている。だけどね、こよみん――許される嘘なんてものはないんだよ」

骨身に染みたフレーズだ.
誤解は勝手にさせておけ,というのが個人的な信条なんだけど,誤解されていることを知った上で,その誤解を解こうとしないのは,確かに嘘と同等なのかも知れない・・・

土曜日中に『恋物語』を.そして日曜日に『憑物語』を読もう.