宮部みゆきの時代劇ミステリーだ。
大好きな女性に勧められたから、もともと宮部みゆきの小説は好きだったし、読んでみた。
とにかく弓之助が良いキャラだなぁと思った。
「世の中を計るというのは、とても面白いことでございますよ。計れば、ものとものとの距離がわかります」
なんていう、当たり前のことを言う。
「距離がわかって……何になる?」
と平四郎が問えば、
「ものの有りようがわかります」

大げさだって思ったけど、この返答は面白いなぁと思った。
小説の構成が独特で、最初は、短編集かと思うんだけど、途中から、1編1編が、あとあとの話につながってきてるんだ、ということが分かる。
誰のための事件なのか、っていう部分が、正直なところいまいちよく分からなかったりもした。動機がしっくり来ないというか・・・
でも、ストーリー自体は面白いと思う。
おくめさんが死んじゃったのは残念だったなぁ。
『日暮らし』『おまえさん』も引き続き読んでみようと思う。
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