2015年4月27日月曜日

『ぼんくら 上・下』宮部みゆき

ぼんくらな同心、平四郎と、その甥、弓之助が活躍するシリーズ。
宮部みゆきの時代劇ミステリーだ。

大好きな女性に勧められたから、もともと宮部みゆきの小説は好きだったし、読んでみた。

とにかく弓之助が良いキャラだなぁと思った。

「世の中を計るというのは、とても面白いことでございますよ。計れば、ものとものとの距離がわかります」

なんていう、当たり前のことを言う。

「距離がわかって……何になる?」

と平四郎が問えば、

「ものの有りようがわかります」

と切り返す。
大げさだって思ったけど、この返答は面白いなぁと思った。

小説の構成が独特で、最初は、短編集かと思うんだけど、途中から、1編1編が、あとあとの話につながってきてるんだ、ということが分かる。

誰のための事件なのか、っていう部分が、正直なところいまいちよく分からなかったりもした。動機がしっくり来ないというか・・・
でも、ストーリー自体は面白いと思う。
おくめさんが死んじゃったのは残念だったなぁ。

『日暮らし』『おまえさん』も引き続き読んでみようと思う。

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