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2015年5月10日日曜日

『暗殺教室 14』松井優征

いよいよ文化祭当日。

スポンサーを付けたA組に対して、山の幸を味方に付けたE組。
A組には及ばなかったけれど、E組は大健闘したと思う。
材料がなくなって、更に山から食材を調達してこようとする生徒たちに、殺せんせーは、「これ以上採ると山の生態系を崩しかねない」と諭す。
勝負よりも大切なことがあるっていうことを教えると同時に、全ての生き物が、他の生き物との縁によって活かされてるんだ、ということを教えている。

文化祭が終わると、いよいよ2学期の期末テストの季節だ。
3学期の学年末は、高校を一般受験するE組と内部進学するA組では試験内容が大きく異なり、同じ土俵で勝負出来るのは今回が最後だ。

よくもまぁ、どんぞこからここまで這い上がれたものだと感心する。
勉強っていうのは、教える側よりも教わる側の姿勢のほうが大切だと思うけれど、やはり指導者も大切だっていうことを認めなければいけないと思う。

体心立方格子についての数学の試験問題が面白かった。
解説としては漫画の内容で良いと思うけれど、実際に試験で記述することを考えると、もう少ししっかりと考えなければならないと思う。
そのあたり、どうやって書くべきかなぁと考えてしまった。

興味があれば、解いてみてください。


『暗殺教室 13』松井優征

死神との決着がつき、そして、渚の家庭環境が明かされる。

自分の人生はゲーム「母さん」の2周目だという渚。
でも、多かれ少なかれ、若いうちは親の期待に答えなきゃって思ったり、親の思い通りに動かなきゃいけない人間なんじゃないかって思ったり、するんじゃないかなぁと思う。

悩める渚の母親に対して、殺せんせーは、「渚君の人生は渚君のものだ 貴女のコンプレックスを隠すための道具じゃない」と諭そうとするが、結局失敗。

そんな中、殺し屋が登場。タイミング悪く殺し屋と対峙することになった渚と、その母親。
そういう状況で、渚は、自分の意思が固まったみたいだ。

「母さん
僕は今このクラスで…
全力で挑戦をしています
卒業までに…結果を出します
成功したら…髪を切ります
育ててくれたお金は全部返します
それでも許してもらえなければ
母さんからも卒業します」

母親に対する心情の吐露としては、これ以上のものはないんじゃないかというくらい格好良いなぁと思う。

産んで育ててくれただけで…
すっごい感謝してる
……贅沢かも知れないけど
――ただ我が子がこの世に生まれて
そこそこ無事に育っただけで喜んでくれたら
全てが丸く収まるのに

こんな風に親に対してる思ってる渚が健気に思う。
こんな子供なら欲しいなぁと思った。


さてさて、椚ヶ丘中学校は文化祭の季節だ。出し物をするにしても立地条件で本校舎には大きく水をあけられているE組。
ここでも、殺せんせーの解決策が光る。
山に囲まれていることを逆手に取って、山の幸をふんだんに使った料理を提供しようと。

文化祭がどうなるのかは、次巻のお楽しみらしい。

『暗殺教室 12』松井優征

ロヴロ曰く、世界最高の殺し屋、死神が登場する。

烏丸とイリーナを近づけさせようと一計を案じる生徒たち。
しかし、そのせいでイリーナが決別してしまう結果に。

そんな隙を狙って、死神が手を出してくる。
イリーナを誘拐したというのだ。

サッカー観戦に行っている殺せんせー抜きで、生徒たちだけで助けに向かおうとするが、あっけなく捕まってしまい・・・

捕まりこそしたけれど、この思いっきりの良さとアクティブさは、やっぱり見ものだと思う。
こんな中学生、きっとほとんどいない。

『明智警部の事件簿 2』天樹征丸,さとうふみや,佐藤友生

非常に柔らかいタッチで明智警視が警部だった頃の活躍を描く、『金田一少年の事件簿』のスピンオフ作品。
金田一とは違い、警察官が主人公だから、そういう点でも面白い。

「正義の姿 2~4」
南条さんの判断が誤りだったんじゃないか、というところで、容疑者が死亡して第1巻が終わってしまっていたから、非常に気になっていた。

殺人の容疑者になってしまい、自力で解決しようとする南条さんと、南条さんが犯人のわけがないと信じて、真犯人を見つけ出そうとする明智さん。
最終的にはやっぱり明智さんが事件を解決していく。
フィクションとはいえ、キレッキレだ。

南条さんみたいなタイプの人、好きだなぁとか思ってしまった。

「あこがれの警官」
明智警部の相棒、小林竜太郎があこがれている警官のお話。

長年交番勤務をしてきたゲンさんが、突然警官を辞めると言い出した。
きっかけは、交番の近くで事件が起こったから。
よくよく事情を確認すると、女性が襲われて悲鳴を上げたのに、ゲンさんは気づかなかったという。
それがきっかけで、ゲンさんは、自覚はないけど居眠りをしていたせいだと自分を責めている。

果たして真相は・・・?

ポリシーを持って生きている人は格好良いなぁと思ってしまうストーリーだ。

「引き裂かれた絆 1~2」
小林竜太郎が明智警部のパートナーを外される?
なんか凄腕の外国帰りの男とかが登場して、小林くんの代わりに明智さんの相棒になった。
それでも小林くんはなんとか明智さんに認めてもらおうとするけれど・・・

何だかんだで明智さんは、いけ好かない外国帰りよりも小林くんを頼りにしてる感じがして良い気分になる。
次巻には解決編が収録されるはずだから、事件の結末も楽しみだ。

『金田一少年の事件簿R 5』天樹征丸,さとうふみや

明智警視の学生時代の活躍を描く作品全編と、蟻地獄壕殺人事件の5話までが収録されている。

「学生明智健悟の事件簿 1~4」
金田一もそうだけど、明智警視も、犯人に対しては非常にクールだなぁといつも思う。
知り合いが犯人だって確信を持ってしまったら、その時点でもっと取り乱すのが普通じゃないかと思うんだけど、「自首してくれ」とか優しさを見せながらも、あなたが犯人ですっていうことを、理詰めで説明していく。

もう少し、人間らしい葛藤を見たかったなぁというのが正直なところ。
その点、コナンなんか、もっと、「そんなわけない」とか言いながら、必死で犯人じゃない証拠を探そうとする感じだから、好感が持てる。

「蟻地獄壕殺人事件 1~5」
いつきさんが事件のきっかけを作るというお決まりのパターン。
以前はちょくちょく登場してたけど、『金田一少年の事件簿R』になって初めての登場だ。

舞台設定が非常に効果的になされていて、面白いなぁと思う。

今後、どう展開していくのか楽しみだ。

2015年4月27日月曜日

『名探偵コナン 86』青山剛昌


黒の組織のN0.2の噂が出てくる86巻。

コナンは何というか、血気盛んだなぁというのが、最近になって目立つようになった。
悪いことではないんだろうけど、特徴にマッチした相手全員を怪しいと思い込むのは、さすがに相手に悪いんじゃないだろうか。
まぁ、警戒するのは悪いことではないと思うけど。

コナンの新作映画、『業火の向日葵』が公開された。
近々観に行ってこようと思う。

2015年2月19日木曜日

『C.M.B. 28』加藤元浩

『キジムナー』
沖縄の精霊、キジムナーにまつわる一作。
ある男にはキジムナーが付きまとっている。このキジムナーは、一般的に伝えられているキジムナーとは姿形が変わっていて、彼が見張っているせいで、男は嘘がつけない。
キジムナーは、嘘をつくと殺して食ってしまうらしい。
彼の想像するキジムナーがなぜ変わった姿をしているのか、その理由を様々な事情をきっかけとして解き明かしていく。
成長っていうものの、1つの側面を見せてくれる作品に仕上がっていると思う。

『空き家』
刀の鑑定をして欲しいと依頼されて、ある老人が住む家を訪れた。
実は、この家は、もともと持ち主が別の人物だった。
「人が入れ替わったのに近所の人 よく気が付かなかったね」と言う七瀬立樹に対しての榊森羅の言葉が印象的だった。
「え? そう? 近所の付き合いのない人が入れ替わったとして 気付く自信ある?」
若いのに、色々な知識、経験があるだけあって、核心を突いていると思う。
ストーリー自体がどういうものかをここに記すつもりはないけど、近所付き合いが疎遠になっている現代社会に対して警鐘を鳴らす作品のように感じた。

『ホリデー』
上、下からなる2話構成。
紛争中の国に対して、安全保障理事会に停戦命令を出してもらおうと、常任理事国との駆け引きをする場面を描いた作品。
交渉の材料が刺激的だし、言葉遣いも巧み、カマの掛け方も絶妙だ。
こういう交渉力が欲しいなぁと思う。

『Q.E.D. 50』加藤元浩

50巻続いた『Q.E.D.』。
掲載雑誌を変えて『Q.E.D. iff』として再スタートするらしく、『Q.E.D.』としての発売は、今巻が最後だ。

内容は、『観測』、『脱出』という2作品で、どちらも描き下ろし作品とのこと。

『観測』は、マサチューセッツ工科大学時代に知り合った天才美少女サリーが巻き込まれたトラブルに燈馬想が手を貸すという話。
「あなたは立派な科学者にも政治家にも大統領にもなれる素質があるのよ」というサリーの母親。
そんな母親が、
「私のわからないことをやっていても ちっとも偉くないのよ」
と断言した。
この発言がきっかけとなって、サリーは母親と決別する。
自分がやりたいこと、できることを追求している姿が美しいなぁと思った。
たぶん、サリーは燈馬のことが好きだったんだろうなぁ。

『脱出』は、かつて、ある少年が事件を目撃したという話が描かれた後、脱出ゲームを開催してほしいという謎の手紙がお金と共に水原加奈のもとに舞い込むところからスタートする。
少年が成長して何に気付いたのか、それがキーになっているわけだけれど、話作りが面白いなぁと思った。
実現可能なトリックかどうかは正直なところ疑問ではあるけれど、そういう瑕疵を問題にしない面白さがあると思う。
加藤元浩の作品は、トリックというよりも、話作りに重点が置かれているミステリー漫画だと感じる。

今後の作品も楽しみにしたい。

2014年12月21日日曜日

『名探偵コナン 85』青山剛昌

緋色シリーズが収録されている今巻。
57, 58巻に収録されている話を伏線とした作品になってるんだけど、そんな過去の話を持ち出してくるとは思わなかった。

もともと、これだけの期間を空けようと思ってたのか、それとも、ネタ切れだからそろそろ描こうと思ったのか、そのあたりは良く分からないけど、少なくとも、当時からきちんとこういういう話を描こうと考えていたっていうあたりが、さすがプロだなぁと思った。

工藤優作と赤井秀一、個人的に好きな2人の共演っていうことで、結構面白く読めた。

そして、今巻にも出てくる太閤名人。
棋士としてのスマートさと、普段のキャラクターとのギャップが面白くて良いなぁと思う。

『るろうに剣心 明治剣客浪漫譚』和月伸宏

初めて『るろうに剣心』を読んだのはいつだっただろう・・・
最終巻が出たのは1999年らしいけれど、たぶん、きちんと読んだのは中学生の頃なんじゃないかと思う。つまり2001年から2004年の間。
今回、かれこれ10年以上ぶりに全巻通してKindleで読んでみた。

1巻と、最終28巻だと絵が結構違うなぁ、という話は置いておいて、久しぶりに読んでも面白かった。

剣心の決意というか信念というか、今の自分とほとんど年齢が違わないのに、その生き様、凄いなぁと思った。
たぶん、幕末から明治維新という、歴史的に見ても大きな変化があった時代を生き抜いた人たちだからこそ、きちんとした決意を持って生きていくことが出来たんだろうなぁと思う。

小さな頃に触れたものって、大人になって忘れていくものもあれば、経験が少ない、積み重ねてきたものが少ない時に触れたからこそ印象に残っているものもある。
この作品は、どちらかっていうと後者の方だ。
また、いつか読みたいなぁと思う。

2014年12月18日木曜日

『明智警部の事件簿 1』天樹征丸,さとうふみや,佐藤友生

『金田一少年の事件簿』の公式スピンオフ作品、『明智警部の事件簿』。

どこまで関与してるのかは分からないけど、原作として天樹征丸とさとうふみやが名を連ねてる。つまり公認っていうことだ。

『金田一少年の事件簿』シリーズでは、警視としての明智さん、ロス市警時代の明智さん、少年時代の明智さんは描かれているけれど、警部時代は描かれていない。
ということで、まだ見ぬ過去が明かされるのではないかと、そんな感じの作品。

パッと見、(絵的な意味で)どうなんだろうなぁという疑念が強かったんだけど、読んでみて、いやはや、なかなかどうして面白い。多少少女漫画タッチな感じはするけれど(偏見)、読みやすいし、作品として面白い。
明智さんが怒る場面、初めて見た。全然表情を歪めずに、でも眉間にしわを寄せて怒るその感じ、嫌いじゃない。

今後が楽しみな作品だ。

『金田一少年の事件簿R 4』天樹征丸,さとうふみや

『金田一少年の事件簿R』の4巻。
今巻は、全巻から続く『狐火流し殺人事件』の解決編までが収録されている。

昔から、金田一少年の良いところは、トリックを見抜くための材料がすべて描かれてるところだと思う。コナンとかだと、この辺がきちんとされてなかったりする。
まぁ、同じ推理漫画とはいえ、ジャンルが違う感じだから一概に比較は出来ないけれど。

『狐火流し殺人事件』の犯人が殺人を実行する動機となる出来事が、非常に悲しいストーリーで印象に残った。

2014年12月15日月曜日

『SHORT GAME』あだち充

あだち充の短篇集、『SHORT GAME』。

割とラブストーリー色が強いけど、あだち充の作品がどれもこれも恋愛を絡めたものであることを考えれば、まぁ、短編になって、その要素が際立っただけなのかなぁと。

一応作品が掲載されてた雑誌名とかは出てるけど、それぞれの作品がどの雑誌にいつ載ってたのか、みたいなことは全然書かれてないから、厳密にはいつ描かれたものなのかは良く分からないけど、ほとんどの作品は、ここ数年内に描かれたものらしい。

こういう短編、私は好きだ。

『MIX 6』あだち充

あだち充の漫画は、さりげない描写が多くて好きだ。
単純な絵なのに、あれだけ機微を描けるのはすごいと常々思ってる。

この『MIX』、『タッチ』の舞台だった明晴学園が舞台で、『タッチ』と同じく双子が主人公。一卵性じゃなくて二卵性みたいだけど。

まだまだ何かをコメント出来るような感じじゃないけど、とりあえず今後の展開に注目、という感じだ。

2014年11月3日月曜日

『暗殺教室 11』松井優征

『暗殺教室』の11巻。
小説、新書、漫画含めて、今一番はまってる作品と言ってもいいかもしれない。

非常に面白いと思う。

今巻には、「正義」と書いて「ジャスティス」と読ませるキラキラネームの話や、体育祭の話などが収録されてる。

でも、私が一番興味を引いたのは、生徒が間違いを犯したことから進展する一連のストーリー。
学童保育所を経営するおじいさんに怪我をさせてしまったことで、特別授業と称し、その慰謝料分を、自らの労働により支払おうとする生徒たち。
老朽化した建物を直したり、子どもたちに勉強を教えたり。
終わった後、E組の教室で、烏丸が生徒たちに尋ねた一言が印象的だった。

「今回の事は暗殺にも勉強にも大きなロスになったと思うが そこから何か学べたか?」

体験を通して、何を感じたか、何を考えたかを、しっかりと汲み取ることが出来る大人って良いなぁと思う。
会社に入ってから、やたらと聞かれるようになったけど、少なくとも自分がもっと幼かった頃、中学生や高校生の頃に、こういうことを聞いてくれる大人は、周りにいなかったかもしれない。


「自分の一番得意な一撃を 相手の体勢が整う前に叩きこむ」

こういう生き方をしたい。

2014年10月20日月曜日

『C.M.B. 27』加藤元浩

『C.M.B.』の27巻.

「アステカのナイフ」
ある家庭の父親が,アステカのナイフが喉に刺さり死んでいる状態で発見された.
母親が逮捕され,無実を証明するために息子が森羅を訪ねてくる.

結末が少々ショックなんだけど,ここから得られる教訓は,余計なことはしない,っていうところかな.さじ加減が難しいけど.

「爆破予告」
ブルーブル社の本社ホールで恐竜展が開催される.
開催前日に迫った日,何者かに寄る爆弾予告が.

ニューヨーク証券市場に上場しているという小話も,きちんと核になるストーリーに織り込んでいるところとか,ストーリーテラーとしてさすがだと感じる作品だった.

「幸運」
殺人の容疑で拘置所に入れられた男が,ある人に頼まれたと言う森羅と七瀬のお陰で釈放された.
自分の力でここまで来たという男.彼に迷惑を吹っ掛ける奥さんと友人二人が,実は男を救ってほしいと森羅に頼んだ張本人だった.
そこで男は気づく,自分の力で生きてきたと思っていたけれど,そうじゃなくて,幸運だったからだと.

『暗殺教室』読んでても思うんだけど,架空の登場人物っていうのは,役割を持って出てくる人たちばかりだから,皆賢い.それぞれの人生の中で,それぞれが,様々なことを考えながら生きている.現実の世界を見てみると,どんなに贔屓目に見ても,必ずしもそうじゃない人々がたくさんいると思うけれど,フィクションだと,それぞれの登場人物が,それぞれのポジションで必死に生きてる.
だからこそ,そこから学ぶことはたくさんあるのかなと思う.

「大入道の屏風」
番外編,マウが主役の『M.A.U. “ブラック・マーケットの魔女”の事件目録』の2作目だ.うん,確か2作品目だったと思う.はっきり覚えてないけれど.
マウが経営するお店が金欠になり,キャッシュで50万ドル支払ってくれる客を探したら,その客から,数多のコレクションの中から大入道の屏風を探してほしいという依頼を受けた.
マウは見事にその仕事を完遂したんだけれど,その過程で部下にぶつける発言が印象的だった.
簡単な解決法があるのに解決法が考えつかなかっただけだという部下に対して,

「違う!
あんた達は周りが自分の思う通りになるのを待ってるだけ
現実がどうしようもないときに
知恵を絞って何とかするのが「考える」ってことよ!」

と叱咤する.

頭がいたい・・・
ただ,やっぱり想像力には限界があって,思いつかないという場合もある.
じゃあ,どうやったら思いつくようになるのかっていうと,色々な経験を大切にすることなんじゃないかなぁと個人的には思う.
過去に身に付けた知識,経験に立脚したものが,これから先の自分自身の能力になるわけだから,やっぱり,勉強って大切なんだなぁと思う.

『Q.E.D. 49』加藤元浩

大学院生時代から集め始めて,かれこれ49巻.
まぁ,集め始めた時点でそこそこ発売されてたけど.

49巻は,2作品収録されてる.

「無関係な事件」
失敗続きの就活生が,ちょっとした出来心がきっかけで香港マフィアの抗争に巻き込まれてしまうという話.
メインの話がマフィア抗争の末の殺人事件の解決ではなく,そこに巻き込まれた一般人の物語,というところが面白いと思う.
企業からお祈りメールがたくさん届いて自信をなくしていたけれど,抗争に巻き込まれ,足を怪我した弟を救うために必死になっているところで,「オレ 悪くねぇな」と悟るというオチ.

私もお祈りメールはたくさん届いた.そういう中で,唯一採用してくれた会社に入ったんだけど,自分自身の価値について,それほど考えていたわけじゃない.でも,会社入って思ったことは,そんな自分に期待してくれている人がいるんだっていうこと.
だから,改めて人生を見つめ直して,今自分が出来る精一杯のことをしようと思った.

「ラブストーリー」
大学時代,映画作りに掛けた男.
結末が思いつかなくて,そのまま放置していたものを,完成させようと考えたところで,水原可奈に出会う.ヒロイン役の女性にそっくりだったらしい.
水原可奈をヒロイン役として,ラストシーンに使う映像を撮影後,編集する前に,男は死んでしまった.
映画を完成させようと考えた水原は,その役割を燈馬想に丸投げ.
さてさて,燈馬が考えた結末とは・・・

というお話.
人があの世に持っていけるものは3つだけ,「理」と「美」と「愛」だという話が中核にある.
男には「理」も「美」もないから,持っていけるとすれば「愛」だという.
自分にはピンと来なかった部分が結構ある.
加藤元浩の作品は,深い意味があるようで,単なる娯楽作品のようで,良く分からないんだよなぁ.

2014年7月7日月曜日

『暗殺教室 1 - 10』松井優征

『暗殺教室』の1巻から10巻をまとめて。

月を破壊して、来年の3月には地球も破壊すると宣言する怪物が教師としてやってきた。
生徒は、卒業までに担任を殺すことを目標に掲げている。

この作品、大好きだ。
著者はどうして、こんな風に、胸に刺さる言葉を沢山用意できるんだろうと感心する。

例えば、

「第二の刃を持たざるものは・・・
暗殺者を名乗る資格なし」

「女子の方があっさりカッコイイ事しちゃっても それでもメゲずにカッコつけなきゃいけないから つらいよね男子は」

最初のフレーズは、最近尊敬する知り合いからも似たような話を聞いた。今を一生懸命生きるのは大切だけど、それだけじゃダメだと。もし、目の前のものが突然なくなったら、どうなるんだろうって。
だとすれば、やっぱり、第二、第三の選択肢は持っておく必要があるんだと思う。
それは決して逃げではなく、保険。積極的に攻めるための、後ろ盾なんだと思う。

最近グッと来たフレーズは、単行本にはなってなくて、2014年31号のジャンプ、暗殺教室第97話に出てくるフレーズ。

「自分の一番得意な一撃を相手の体制が整う前に叩きこむ」

なるほどなって思った。
別に、暗殺じゃなくても話は同じで、だから、どこで、どんな風に勝負をするか、ひいては、仕事をするか、どんなふうに生きるか、真剣に考えなきゃ行けないんだと思う。

2014年3月31日月曜日

『魔人探偵脳噛ネウロ』松井優征

『魔人探偵脳噛ネウロ』

ジャンプに連載されて,リアルタイムで読んでた頃は,途中で面白くなくなって放り投げた.

でも,ある時ジャンプで久々に読んでみると,ちょうどHALとの戦いのクライマックスで,本城刹那が登場していたあたりだった.

物語の構成,題材,すごいなって思ったのを覚えてる.

その後,結局ジャンプは最終話まで読んだんだけど,単行本は買わずじまい.

今回Kindleだから場所取らないし,ということで久々に全巻通読してみた.

面白い.
最近ジャンプで連載中の『暗殺教室』が個人的にものすごくハマってるんだけど,ネウロは,間違いなく同じ作者が書いてるんだっていうことが分かる.

今の自分だったら,自信を持ってお勧めすることが出来ると思う.


弥子の自信,思い,そういうものに触れるにつれ,架空の人物だっていうことは分かってるけど,こういう人になりたいなって思い始めた.