
1冊も満足に完成させたことがないにも関わらず,自らを小説家だという男が主人公.
彼には,全体の序章だけ,過去に公開したことがある小説があった.もちろん,全体が完成されてはいない.
ある時,その序章が面白かった,続きを書いてほしいという出版社の人間に出会い,ノートパソコンを手に入れる.それまで主人公は手書きだったが,出版社の人間がノートパソコンを購入してくれたんだ.
そのノートパソコンには,色々な作業を手伝ってくれる音声付きのヘルプ機能が備わっていた.
普通なら,こちらから呼び出した時に助けてくれるヘルプ機能だが,図々しくも向こうから勝手に手助けをしてくる.colour(イギリス英語)は間違っている,color(アメリカ英語)だと指摘するのは序の口,なぜか,知らぬ間にコーヒーが出来上がってたりすることも.
とにかく,あまりにも身勝手なヘルプ機能に嫌気が差して,川に放り投げた.
そして,家に戻って寝て,起きたら出版社の話も何もかも存在しない事実で,結局夢だったんじゃないかという,そのようなお話.
私でも読めるような平易な英文なんだけど,非常に楽しく読むことが出来た.
徐々に難しい本にステップアップしていきたいと思う.
0 件のコメント:
コメントを投稿