2013年9月12日木曜日

『家族ゲーム』本間洋平

ドラマが好みだったから読んでみたんだけど、何だろう・・・分かるような分からないような結末だった。
エンタメ系ではなく、純文学に近いような、そんな感じ。

親に優等生であることを強いられている兄、慎一の一人称の視点で終始話は進んでいく。
ダメな弟、茂之の成績を上げるべく呼ばれた家庭教師、吉本。彼のお陰で無事に高校に合格したのだが、家庭教師がいなくなったあと、また弟は落ちこぼれになっていった。
最終的に、まったく救いがないように感じられる話だった。

結局のところ、外部の力を借りて、一時的には変化できたとしても、家庭そのものに変化が訪れなければ、最終的には元に戻ってしまうのだと、そういうことが描かれている小説なんだと思う。

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