S&Mシリーズの最終作。
最初の作品、『すべてがFになる』の英語タイトルは、
"THE PERFECT INSIDER"
それに対して、今作、『有限と微小のパン』の英語タイトルは、
"THE PERFECT OUTSIDER"
この対比だけで、個人的には十分面白い。
この2つの英語タイトルは、真賀田四季の立ち位置を表してる。
完全に内部者、関係者であった『すべてがFになる』に対して、完全に外部の存在である『有限と微小のパン』。
終わってみれば、物語の中で、真賀田四季ほど外側にいた存在はいなかった。
Gシリーズ、Xシリーズまで含めて考えてみても、森博嗣の作品の大部分は、真賀田四季を中心として動いているような感じがする。
引き続き、KindleでVシリーズを読み進めて行こうと思う。
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