2014年4月11日金曜日

『確率論と私』伊藤清

日本における確率論の礎を築き,伊藤の公式で有名な伊藤清のエッセイを,彼の没後,娘さんがまとめた本だ.岩波書店から出版されている.

伊藤清がどういう考えで伊藤の公式を編み出したか,とか,自分の研究が金融の世界に影響を及ぼしていることに対してどのような思いを持っているか,どか,色々と知ることが出来た.

応用に目を向けてはいたけれど,あくまでも数学者として,であって,経済や金融の世界に自分の教え子が身を投じるのは不安でならなかった.という話は,非常に印象的だった.

ところどころ専門的な話が出てきて分かりにくい部分もあったけど,面白かった.

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