「違うよ、鬼のお兄ちゃん。守るためや、助けるためなら、殺さない方法もきっとあったはずだ。それなのに殺したのは」
「僕が化物だからだよ」
「こうはならないでね、鬼いちゃん。人間は化物(こう)なってしまえば――おしまいだ」
「こうはならないでね、鬼いちゃん。人間は化物(こう)なってしまえば――おしまいだ」
そんなふうに,阿良々木暦にお願いをする斧乃木余接は,怪異でありながら,人形でありながら,とても人間らしかった.
最終的にそんな印象.
斧乃木余接のための物語だった.
個人的には目覚まし時計のくだりが面白くて,ああいう,納得できる結論に対してくだらない理由付けをする,っていう行為は結構大切なことだと思ってる.
短篇集の『暦物語』を挟んで,色々物語シリーズも大詰め.楽しみだ.
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