2015年1月29日木曜日

(再読)『詩的私的ジャック』森博嗣

なんとなく、東野圭吾の『容疑者Xの献身』に通じるものがあるんだけれど、でも、全然違う。

『容疑者Xの献身』と比べると、ある意味で、もっと真面目な動機で人を殺してるし、ある意味ではもっと狂ってる。
ただ、人を殺す理由としては、割と健全だと思うのは、私だけだろうか。

私の祖母が、余命3ヶ月だと宣告されたらしい。
余命宣告されたところで、きっちり宣告通り死ぬかどうかなんて分からないけれど、少し思ったのは、他者に殺されるのと、老衰を含む身体的な異常で死ぬのだと、どっちが幸せなんだろう、ということだ。

この作品の殺人者は、たぶん、殺されることと身体的な異常による死との差異を認めていないんだろう、と思う。
そういう精神を理解できると思ってたんだけど、どうやら私にはまだ理解できない、ということが今回の出来事で判明した。

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