S&Mシリーズの7作目。
『幻惑の死と使途』に描かれた事件と同時期に起こった事件、萌絵の親友、簑沢杜萌が遭遇した事件が描かれている。
『幻惑の死と使途』と同時期に起こったという理由で、今作は偶数章のみから構成されている。『幻惑の死と使途』は奇数章だ。
萌絵が真相に気づく場面が印象的だった。
チェスのゲーム運びがきっかけになるわけだけど、ゲームの戦略というのは、人の考え方を色濃く反映するものだと思うから、ここから真相を導くというのは、一理あるのかな、という感じがする。
犯人を主体とした描写をして、その主体が犯人とは気付かれないように記述する、というのは、結構な難易度のスキルだと思うんだけど、それが成功しているかどうかは、正直なところ良く分からなかった。
0 件のコメント:
コメントを投稿