2015年5月10日日曜日

『暗殺教室 13』松井優征

死神との決着がつき、そして、渚の家庭環境が明かされる。

自分の人生はゲーム「母さん」の2周目だという渚。
でも、多かれ少なかれ、若いうちは親の期待に答えなきゃって思ったり、親の思い通りに動かなきゃいけない人間なんじゃないかって思ったり、するんじゃないかなぁと思う。

悩める渚の母親に対して、殺せんせーは、「渚君の人生は渚君のものだ 貴女のコンプレックスを隠すための道具じゃない」と諭そうとするが、結局失敗。

そんな中、殺し屋が登場。タイミング悪く殺し屋と対峙することになった渚と、その母親。
そういう状況で、渚は、自分の意思が固まったみたいだ。

「母さん
僕は今このクラスで…
全力で挑戦をしています
卒業までに…結果を出します
成功したら…髪を切ります
育ててくれたお金は全部返します
それでも許してもらえなければ
母さんからも卒業します」

母親に対する心情の吐露としては、これ以上のものはないんじゃないかというくらい格好良いなぁと思う。

産んで育ててくれただけで…
すっごい感謝してる
……贅沢かも知れないけど
――ただ我が子がこの世に生まれて
そこそこ無事に育っただけで喜んでくれたら
全てが丸く収まるのに

こんな風に親に対してる思ってる渚が健気に思う。
こんな子供なら欲しいなぁと思った。


さてさて、椚ヶ丘中学校は文化祭の季節だ。出し物をするにしても立地条件で本校舎には大きく水をあけられているE組。
ここでも、殺せんせーの解決策が光る。
山に囲まれていることを逆手に取って、山の幸をふんだんに使った料理を提供しようと。

文化祭がどうなるのかは、次巻のお楽しみらしい。

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