『ぼんくら』の感想はここに書いてるから、良かったらどうぞ。
今作は、『ぼんくら』と同じように、最初に数編の短編があり、その後、「日暮らし」という長い長い章に突入するという構成になっている。
パッと見の構成こそ同じだけど、その組み立て方は全然違う。
解説の言葉を借りると、
「『ぼんくら』では、一見すると無関係に思えた冒頭の短篇が、次第に一つに繋がっていくダイナミズムがあったのに対し、本書は一話完結の短篇の中に長辺部分の伏線が張り巡らされており、後半になるとパズルのピースが嵌まるべきところに嵌まって意外な絵を浮かび上がらせる驚きがある。」
だから、最初は、このストーリーは、後半どんな風に絡んでくるんだろうと考えたりしてて、どうやら直接は無関係なんだ、ということに気付くまでに少し時間が掛かった。

湊屋の力でもみ消されたけれど、本当は佐吉がやった、ということで落ち着いているため、冤罪を晴らす目的で平四郎が甥っ子の弓之助とともに事件を解決に導く。
そう言うと平四郎が事件を解決に導くみたいだけれど、実際のところ弓之助が中心だっていうところが面白いと思う。
相変わらず弓之助が冴えに冴えまくってる。これでおねしょしなければなぁ・・・
どんなにきれいに字が書けても、所詮は真似事で自分の字を書く人には劣る、と話す弓之助に感心させられた。
『ぼんくら』では測量大好きだった弓之助、『日暮らし』では測量をやめて、測れないものに目を向けようとし始めたらしい。
どんどん成長していく弓之助が、今後どうなっていくのか楽しみだ。
次は『おまえさん』を読もうと思う。
うーん、色々書いたけど、内容がない。
まぁ良いや。
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