『このミステリーがすごい!』大賞の大賞受賞作品。
読後の感想・・・『葉桜の季節に君を想うということ』に似てる。
たぶん、このストーリーの内容は、この一言があれば事足りるような気がしてる。
非常に面白かった。
面白かったんだけど、あっけなくもあった。
もしかしたら・・・みたいに思ってたことが、その通りだったっていうことが分かって、期待が裏切られなかったことにちょっとだけショックを受けた。
この手のトリック、記述の仕方に出会ったことがなければ、より楽しめる作品にはなってるんだと思う。
設定の中には、少々強引じゃないか、と思うのようなものも正直ある。一人称が「ぼく」だったり、登場人物が全員アダ名だったりカタカナ表記だったり・・・
気になり始めたら、トリックに辿り着くまではあと一歩だ。
小学校のスクールカーストなどが取り上げられてて、クラスの女王様的存在のマキに、転校生のエリカというライバルが出現するところからストーリーは始まる。
マキについていけないと感じ始めた人々が、徐々に、エリカ側に付き始めて、やがて、クラスはマキグループとエリカグループに分断される。
そんなマキとエリカの確執がきっかけとなり、事件が起こる。
結末は、本当に衝撃的だった。
小学生が、こんなことして良いのか、という・・・
怖い小説だった。
仲の良い人には、勧めてみたいなぁと思う。
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