『探偵の探偵』
松岡圭祐の新作だ。
今までの主人公たちと違って、特別な技術はないけれど、たぶん、一番、自分の行動に対する信念は強いのかな、と思う。
推理小説に出てくるような探偵ではなく、現実に存在するような、調査活動を主とする探偵業者を描いた作品だ。
過去に、探偵のせいで妹を亡くしてしまった紗崎玲奈が、悪徳探偵を相手に大立ち回りを演じるというストーリー。
「探偵業の業務の適正化に関する法律」、通称「探偵業法」。
こんな法律が現実にあるなんて、小説を読んで初めて知った。
世の中は、探偵を求めてるっていうことなのかなぁ・・・
この小説を読んで学んだことは、
「確証バイアスには気をつけろ」
ということと、
「真実を知るのはいつでも自己責任でしかない」
ということ。
どういう文脈で出てきた話なのかは、本編を御覧ください。
松岡圭祐の他の著作と同じく、やはり、それなりに軽い。重厚感漂う作品ではないけれど、それでも、娯楽小説として文句なしに面白いと思う。
おすすめです。

0 件のコメント:
コメントを投稿